虹彩(こうさい)とは
虹彩は黒目の周囲にある色のついた部分で、光の量に応じて瞳孔の大きさを調節する役割をもっています。
しくみと働き
虹彩は角膜のすぐ内側、水晶体の前にある薄い膜状の組織で、円形の構造をしています。中央にある丸い穴が「瞳孔」で、虹彩はその大きさを調整する筋肉を内蔵しています。
明るい場所では瞳孔を縮めて光の量を抑え、暗い場所では瞳孔を広げて光を多く取り込むように調節します。つまり、虹彩は目に入る光の量を自動的にコントロールしているのです。
目の色との関係
虹彩にはメラニン色素が含まれており、その量によって目の色が決まります。日本人などアジア系ではメラニン量が多く、茶色や黒っぽく見えるのが一般的です。一方、欧米の人々には青や緑、灰色などの虹彩をもつ方もいます。
虹彩と病気の関係
- 虹彩炎(こうさいえん):目の痛みや充血、視力低下を引き起こす炎症性疾患
- 虹彩異色症(ヘテロクロミア):左右の虹彩の色が異なる状態。先天性や病気によるものがあります
- 虹彩欠損:先天性や外傷によって虹彩の一部が欠け、まぶしさや視機能の問題が生じます
虹彩は個人認証にも使われている
虹彩は一人ひとり異なる模様をもち、生涯ほとんど変化しないため、個人認証技術にも利用されています。スマートフォンのセキュリティや空港のゲートなど、さまざまな場面で虹彩認証が導入されています。
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