『視力回復の真実!★知っておきたい近視のウソ・ホント』
早めに対策すれば、近視もこわくない!
遊びながら視力回復しよう!
「近視は遺伝だから、治りません」
こんな言葉を、眼科を受診した際に言われることが、よくあります。
確かに“近視はすべて遺伝”でことが済めば、ある意味、話は簡単です。
なぜなら、選択肢は1つしかないことになるからです。
「そうか、それじゃ仕方ないよね」とメガネをつくっておしまい。
あとは徐々に視力低下が進み、何年かに1度メガネをつくりかえながら過ごす・・・
というコースをたどるしかないわけです。
でも――
《もし近視のすべてが遺伝であるならば、近視の割合は、昔から同じでないとつじつまが合いません。
小学生において、60年間で約5倍にも近視が増加している事実をみると、
「環境の変化から発生している近視がいかに多いか」を物語っているといえるでしょう》
↓ ↓
第┃22┃回┃眼┃
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◆◇━止まらない! 近視の低年齢化━◇◆より
「60年間で約5倍」⇒昭和24年〜平成18年の子どもの視力データをもとにした、
『近視は「すべて」遺伝のウソ!』を掲載しています。
ぜひ、記事本文をご参照ください。
選択肢は本当に1つ?
近視の対処法は、メガネしかないの??
いいえ、決してそんなことはありません。
今回は、その根拠を明らかにしながら、『近視はすべて遺伝のウソ』をさらに掘り下げていきたいと思います。
当メルマガも、最初の発行から30回を数えるまでになりました。
近視の持つさまざまな側面についてお話するとともに、その対策にアプローチしながら回を重ねてきたわけですが、
そもそも、「近視」とは?
「近視」は、なぜ起こるの??
●●近視のはじまり●●
遠くを見るとき ⇒眼の筋肉がリラックスした状態 ⇒水晶体が薄くなる
近くを見るとき ⇒眼の筋肉が緊張した状態 ⇒水晶体が厚くなる
↓ ↓
近くをずっと見続けていると、ずっと緊張状態におかれた眼の筋肉は、
元のように伸びなくなる=『眼凝り(めこり)』の状態
↓ ↓
水晶体はずっと厚くなったまま = 遠くにピントが合わなくなる
(※水晶体・・・眼の“レンズ”にあたる部分)
これが、今まで何度となくお話してきました、近視のはじまりのメカニズムです。
眼育総研では、
ポイントは「眼の使い方」にあるという考え方のもと、
×『凝視』(ぎょうし)→眼を凝らし、眼に必要以上の力を入れて見る
○『眺視』(ちょうし)→眼をリラックスさせて、調節に必要な最小限の力のみ使い、「眺める」ように見る
『凝視』をやめて『眺視』をしよう!という提案をしてまいりました。
【環境の変化=近くを凝視し続けること】による近視の増加・・・
これに対応するには、
【『凝視』をやめて『眺視』をする 】ことにまさる策はありません。
つまり、近視になってしまうのも、近視を予防するのも、
{{ カギは眼の“使い方”にあり }}
ということなのです。
それに対し、
「近視はすべて遺伝」という説は――
++++++++++++++++++++++++++++++++
↓
これらの理由で、焦点が網膜の手前で合ってしまう屈折異常 = 近視
↓
そして、これらはすべて遺伝的要因からきている
++++++++++++++++++++++++++++++++
といった考え方が、もとになっています。
つまり、近視になるかならないかは、
{{ 眼の「形質」の問題である }}
という説です。
その場合、対処方法としては、近視を「矯正するしかない」
・・・という結論に達するわけですね。
メガネやコンタクトレンズをはじめ、最近ではレーシック手術やオルソケラトロジーといった手法が話題になったりしていますが、
これらはすべて「形質を矯正」という考え方からきています。
確かに、「遺伝」も近視の原因の1つではあります。
でも、原因を「それだけ」と考えるのは、かなり無理があります。
そこには「環境の変化」という要素が、まったく加味されていないからです。
近視の原因に関しては、まだ医学的に、はっきりとは解明されていません。
そして、それが「近視はすべて遺伝」説が生じる原因となっています。
それでも、ここ数年、近視に関するさまざまな研究結果が発表されているのも事実です。
解明への動きが、徐々にではあっても、進みつつあります。
その一例として、「一卵性双生児の近視」のお話をご紹介しましょう。
香港・広州中山大学の研究チームが、1,000組の一卵性双生児を対象に、5年間にわたって近視の研究を実施しました。
その結果は、
というものでした。
「近視はすべて遺伝」ではなく、「環境」という要素が関わっているということを示す、非常にわかりやすい事例ですね。
現在、日本国内のメガネ・コンタクトレンズ使用者は6割にのぼるといわれます。
まさに、近視でない人は少数派、という状況にあります。
にも関わらず、
海外に比べ、国内における近視の研究はあまり進んでいないのが現状です。
そんな事情から、近視に関する研究報告や論文は、ほとんどが海外のもの になってしまうのですが――
海外に目を向けてみると、近年、日本を含む東アジア地域で、子どもの近視の著しい増加現象がみられることがわかります。
上記の一卵性双生児の研究が行われた香港でも、15歳以上の人口の中で、近視の人の割合が4割に達したというデータがあります。
中国は、ここ数年、文化・産業といったさまざまな分野で、めざましい発展をとげています。
他のアジア諸国も、それに続けと進展しているわけですが、それに比例して親たちの教育熱が高まっているのも、また事実です。
教育熱の高まりとともに、子どもが机に向かう時間が増え、結果として近視も増加・・・
そのあたりの事情は、他諸国より少し先行してきた日本と、ほぼ同じといえるでしょう。
ここでもうひとつ。
シンガポールで行われた、ある研究報告をご紹介します。
シンガポールは、日本以上に、近視の人の数が多い国です。
小学校6年生の児童のうち、なんと60%が近視であるというデータもあるのだそうです。
シンガポール国立大学の研究チームが2002年に発表した論文の中に、子どもの近視の進行について調査したものがあります。
2つの小学校から、7才〜9才(1〜3年生)の児童1005人が選ばれました。
2校のうち、1校は学力成績優秀校、もう1校は学力面ではランキング下位レベルにある学校です。
1005人のうち、
近視でない児童・・・68%
近視の児童・・・32%
↓ ↓
実に、1〜3年生の子どもの30%以上が近視、ということになります。
そして、近視のグループの子どもには、下記の傾向が見られたと報告されています。
●親が高額所得者・高学歴の方が、子供が近視になる確率が高い
●1週間に本を3冊以上読む子どもは、2冊までの子供に比べ、近視になる確率が高い
●進学クラスの子供やパソコンを使っている子供は、そうでない子供より近視になる確率が高い
●「成績優秀校」の児童のほうが、そうでない学校に比較して、近視である確率が圧倒的に高い
これは、読書や受験勉強、パソコンといった「近くを見続ける作業」が、近視の進行に深く関わっている、
ということを証明している、ひとつのデータといえます。
2004年に発行されたイギリスの科学誌『ニュー・サイエンティスト』では、
《東アジアで近視が増加している原因は、生活様式の変化であり、遺伝的な要因ではない》
という報告が、発表されました。
これは、オーストラリア・ナショナル大学のイアン・モーガン教授によるもので、
というのが、結論となっています。
それを裏づけるデータとして、
インドでは近視を持つ人の割合が全体で約10%なのに対し、シンガポールにいるインド系住民のうち、18歳男性の70%が近視という話も、紹介されています。
また、
現代の子どもたちが、読書・パソコン使用などで、近くに焦点を合わせることに大半の時間を使っていること、
それを補うために眼球が長くなり、遠くにある物にピントが合わせられなくなったことにも、言及されています。
この「眼球が長くなる」状態は、【軸性近視】と呼ばれます。
眼科などでは、この原因が「遺伝」であるとされ、【軸性近視】は遺伝の根拠として、考えられてきていました。
しかし、『ニュー・サイエンティスト』のこの報告では、「環境要因」によって起こる【軸性近視】が多数存在する
↓
つまり、「近視はすべて遺伝」説の根拠とされてきた【軸性近視】が、 実は環境によっても引き起こされると指摘しているわけです。
眼育総研にも、皆様から【軸性近視】に関するお問い合わせを、最近よく頂くようになりました。
【軸性近視】に関しては、いずれ号を改め、詳しく取り上げたいと考えています。
【近視は「すべて」が遺伝によるわけではない】ことは、各国のさまざまなデータが証明しています。
近視の要因として、「環境要因」が大きいことがわかってきた以上、対処の方法はあるはずであり、手をこまねている場合ではないということがいえるでしょう。
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10月1日から、「緊急地震速報システム」がスタートしました。
以前からテレビなどでも報道されていましたが、これは地震の大きな揺れが来る数秒〜数10秒前に、今から地震が来るということを知らせてくれるシステムなのだとか。
最近は地震の際の行動指針も訂正され、今までは“地震だ、火を消せ”だったのが、まずは身の安全を確保することが最優先、ということになっているそうです。
その“身の安全”なのですが、テーブルの下などに入るよりも、とにかく外へ避難するのが一番だとのこと。
これは建物が倒壊する可能性を考えた上での安全策で、今までに起きた震災の経験を踏まえているようです。
あるテレビ番組で、地震が来るとわかった後の10秒間で何ができるか、という実験をやっていました。
結果は、何かを取りに行ったり、何か1つ行動をとってから揺れが来る前に外へ出ることは不可能、というものでした。
確かに、10秒でできることといったら、とにかく外へ飛び出すことくらいだという気がします。
そして、ここで気になるのが、災害と近視の関係です。
昼間ならともかく、夜中に緊急避難しなければならなくなったとしたら・・・
身ひとつで外に逃げ出したとしても、メガネやコンタクトレンズを常用して いる人にとっては、それなしで行動するというのは非常に心もとないものです。
私の周囲にも、裸眼では怖くて階段も降りられない、という視力の持ち主が何人かいます。
身ひとつで避難したとして・・・
大地震の瞬間に、建物のガラスなどが割れて落下するといいます。
さらに、停電が起きて外は真っ暗、という可能性も高いと聞きます。
危険物が散乱した暗闇の中を、メガネもコンタクトレンズもなしで、余震に怯えながら歩くとしたら・・・
家族とはぐれてしまい、周囲の様子も人の顔もわからず、自分がどこにいる のかさえわからなくなってしまったとしたら・・・
考えると恐ろしい気がしてきます。
が、こういう話題は、子どもとコミュニケーションをとるうえで、このうえないチャンスでもあります。
第26〜28回までこの欄でお知らせしておりました“親子で想像力を働かせるための話題”として、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
タイムリーなネタをうまく利用して、ぜひお子さんの自覚を引き出してみてくださいね。
眼育総研事務局