『視力回復の真実!★知っておきたい近視のウソ・ホント』
早めに対策すれば、近視もこわくない!
遊びながら視力回復しよう!
前回まで3回に渡ってお送りしました“眼のリラックス”シリーズは、
予想をはるかに上回る反響を皆様より頂きました。
やはり、それだけ眼に疲れを感じている人が多い世の中なのだな・・・と、
改めて感じました。
私は『第40回眼 日常生活の“ちょっとしたひと工夫”で、眼のヒーリング! 』
で、ご紹介した【あった眼まくら】をお風呂で毎回実践しています。
ちょっと肌寒い日など、タオルを大きめに折りたたんで、
首の後ろまで温めるようにすると気持ちいいですよ。ぜひお試しください。
さて、時を同じくして、5月半ばの新聞に「疲れ目リフレッシュ」という
特集記事が連載されました。
(5月14〜17日/読売新聞 下記に紹介するのは15日の記事)
「温かいおしぼりが疲れ目に効くことを、花王と鶴見大准教授の後藤英樹さんの
チームが実証した研究がある。
1日約6時間パソコン作業に従事する16人を対象に、
目のピントの調整力を調べたところ、月曜に仕事を始める前に比べ、
金曜に仕事を終えた後は、ほぼ全員が約1割低下していた。
ところが約40度に温めた蒸しタオルを目に当てると、一気に月曜の始業前の
レベルまで回復した。また、ドライアイと診断された別の27人に、
蒸しタオル1本を3分間当ててもらうと、5%の人の渇きの症状が改善。
5本使って10分間続けると、36%の人が改善した」
やはり、じんわりとした温かさは、眼にリフレッシュ効果を与えてくれるのですね。
記事は、こう続いています。
「効果をもたらす理由の一つは、水晶体の厚みを調節して、ピントを合わせる
毛様体筋のコリがほぐれるからだ。近くを長時間見ていると毛様体筋の緊張が続く。
こまめにほぐすと疲れが残りにくい。
もう一つの理由は、ドライアイの改善。下まぶたには、涙の表面を覆って
蒸発を防ぐ油成分を分泌する『マイボーム腺』という小さな穴があり、
その穴のつまりが、温熱で溶けて流れやすくなる」
毛様体筋の凝りは肩凝りと違い、揉んだりマッサージしたりしてほぐすことが
できません。ですから、【あった眼】(=あたため)効果を利用すると良いのですね。
記事にはまた、アドバイスとして、
「温かいおしぼりを作るには、濡らしたタオルを絞って電子レンジで加熱すると良い。
一方、冷たいおしぼりが良いのは、充血や物貰いがあるとき。
温・冷のおしぼりを使い分けて目をいたわりたい」とあります。
眼育総研からも、直接眼に働きかけるリラックスアイテムとして、
手軽で簡単、温・冷を兼ね備えたアイピロー≪眼育ヒーリングアイピロー≫を
発売中です。
“スッキリ・じわっと・・・ほんのりした温かさ・冷たさで、家族で使える”
と、ご好評いただいております。
さて、今回は目先をガラリと変えて
“えっ、そんなことも眼のために大切だったの?!”という‘目からウロコ’の
お話です。
近年、子どもの視力低下が著しいことを、以前のメルマガでお話ししました。
◆◇【第22回眼】止まらない! 近視の低年齢化◆◇
わずか60年足らずの間に、近視の割合が約5倍に増加している現状を
取り上げたわけですが――
ここ数年、文科省のデータには、幼稚園児のものが加わるようになりました。
それによると、幼稚園児の中での「裸眼視力1.0未満の者」の割合は、
昭和61年度で21.6%
・
・
・
平成18年度で24.1%
平成19年度で26.2%
となっています。
近視の低年齢化は、実に、幼稚園児にまで及んでいるということがよくわかります。
こういった状況を非常に深刻なものと受け止め、さまざまな面から研究を
進めていた人物の1人に、神戸山手大学の島田彰夫教授(2006年没)がいます。
1987年から若者の視力低下について調査をしていた島田教授は、
視力の最も良い時期(ピーク)が、
60年代生まれの人では8〜9歳
↓
70年代生まれになると7〜8歳となり
↓
90年代生まれでは5歳
と、予想外の勢いで低年齢化していることを発表しました。
このことから、本来、子供にとっては視力の発達時期の真っただ中
であるはずの5歳という年齢で、視力が上がりきらないうちに低下し始める
という現象が起こっていると島田教授は結論づけています。
また、その原因となっていることのひとつとして、
意外なことが挙げられているのですが・・・
幼少のうちに、視力が上がりきらないまま低下し始めるという現象。
その原因のひとつとなる、意外なこととは・・・
『“咬合力”(噛む力)の低下』なのです。
“噛む力”と視力の間に密接な関係がある――という意外な事実は、
島田教授の研究をはじめとして、近年少しずつ明らかにされつつあります。
十勝歯科医師会の「口腔機能研究会」は、ホームページで下記のように
掲載しています。
『視力の強弱は水晶体(目のレンズ)を調節して、遠近の焦点を合わせることで
決まります。そのレンズの調整をするのは毛様体筋で、毛様体筋の筋力低下が、
低視力の大きな要因のひとつと考えられます。』
筋肉は、単独に一種類のものだけを鍛えることは難しい構造になっています。
ですから、鍛えるためには、連動する筋肉を同時に強化することが
重要になるわけです。
毛様体筋に連動する筋肉は、顔面筋――
主に咀嚼(そしゃく)することに関係の深い顔の筋肉――です。
つまり、【よく噛む】ということが毛様体筋の筋力増強には効果的
ということになります。
また十勝医師会では、
『最近の食事の傾向は、ファーストフード食品に代表されるように、
やわらかくのみ込みやすい食品が増えています。特に若者は飲料水などで
流し込むことが多くなる傾向があります。噛む回数が少なくなると、
顔面筋の筋力は弱まる傾向にあり、それが視力にも影響している
と考えられています』とも掲載しています。
島田教授もまた、
「咬合力が弱いと顔の咬筋が弱くなり、視力にも影響する」と述べています。
教授が行った調査の結果、
●学生297人を対象に行ったアンケート調査で、
硬い食べ物を好む人の方が、軟らかい食べ物を好む人に比べて
視力が2倍程度良いという結果が出た
●5歳時に咬合力が1キロにも満たなかった子どもが中学生になったとき、
視力は0.2だった一方、同時期の咬合力が47キロだった子どもが
中学生になったときの視力は、1.5だった
ということがわかったと報告されています。
因みに「咬合力」とは――あるデータによると、
成人男性で70キロ程度、成人女性では50キロ程度というのが平均的だといいます。
この調査の中で、5歳時の咬合力が1キロ未満だった子どもは、
ほうれん草を“硬い食べ物”だと答えた・・・という話もあります。
(参考書籍:『無意識の不健康』島田彰夫著 ―農山漁村文化協会刊―)
考えてみると、現代の食生活では、柔らかい=おいしいという食感と味の関係が、
すっかり出来上がってしまっているように感じます。
日本体育・学校健康センターが、全国の小中学生約1万3千人に対して
行った調査結果によると、好きな料理のベスト5は、
1.カレーライス
2.ラーメン
3.焼肉
4.寿司
5.ハンバーグ
となっています。たしかに、噛みごたえのある料理は皆無です。
しっかり噛むことは、眼のためにも重要であるというお話をしましたが――
きちんと“噛む”ためには、まず顎の筋肉と歯が強くなければなりません。
そのためには、永久歯が生え始める小学校入学くらいから
10代の間を通して、しっかりとものを噛んでおくことが必要です。
つまり、“噛む”力は、“よく噛む”ことで養うしかないということなのですね。
咬合力をつけることは、
眼のためにも大切な要素のひとつということがわかってきました。
ただし、咬合力というのは、日常で使われる用語ではなく、
あまりピンとくる言葉ではありません。
そこで、この力の大切さを認識するために、眼育総研では、
【噛み力】(かみぢから)と命名しました。
それでは、【噛み力】(かみぢから)を鍛えるために有効な“食事のコツ”を、
いくつかご紹介します。
まずは、歯ごたえのある食材を使った料理を食卓にのせてみてはいかがでしょうか。
具体的には、根菜やきのこ類、乾物などがおすすめです。
こんにゃくやイカ・タコなどの魚介類もいいですね。
その際、食材を大きめに切ると、より効果的です。
また、たまにはご飯を白米より噛みごたえのある玄米に
してみるのもいいでしょう。
味つけは、濃い味よりも薄めのほうがたくさん噛むのに適しています。
複数の食材を組み合わせたもの――たとえば、
柔らかい食感の中に噛み応えのあるタコが入っているタコ焼きなど、
いろいろな硬さが混じった食べ物も有効です。
「利き顎」を利用する、という手もあります。
「利き顎」とは、「利き手」と一緒で、スルメなどとびきり硬いものを噛むときに
左右どちらで噛むか・・・で決まります。
その「利き顎」とは逆側の顎を、食事をする時に意識して使うようにすると良いのです。
そのほか何よりも大切なのは、食べながら「よく噛む」ことを意識するということです。
お子さんと一緒に食卓を囲みながら、
「よく噛んで食べようね」
「30回ずつ噛んで食べると消化が良くなって体にもいいし、噛む力が鍛えられると
眼のためにも役立つよ」
・・・など、噛むことの大切さを話してあげるのも、とても良いことです。
余談ですが、よく噛むことの効用は、ほかにも多岐にわたります。
・虫歯を防ぐ
・歯並びを良くする
・知能の発達を助ける
・肥満を予防する
・情緒を安定させる
といったことにも、【噛み力】(かみぢから)が深く関係していることが、
わかってきています。
●ますます進む、近視の低年齢化。
原因のひとつに“噛む力”の低下という指摘有り
↓
【噛み力】(かみぢから)を鍛えることは、
視覚機能の発達にも有効である可能性
●【噛み力】(かみぢから)は、噛み応えのあるものを“噛む”ことで養う
●【噛み力】(かみぢから)を鍛えるために有効な“食事のコツ”
・食材を大きめに切る
・ご飯を噛みごたえのある玄米にしてみる
・味つけは、濃い味よりも薄味
・複数の食材を組み合わせ、いろいろな硬さを混ぜる
・「利き顎」の逆側を意識して使うようにする
・歯ごたえのある食材を使った料理
→根菜やきのこ類、乾物など
こんにゃくやイカ・タコなどの魚介類
●食べながら「よく噛む」ことを意識することが大切
↓
食卓を囲みながら、よく噛むことの大切さについて親子で話を
【噛み力】(かみぢから)を鍛えることも、
視力低下防止の一助に・・・
日常生活からアプローチして、早期に視力低下をくい止めましょう。
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雨が続くなぁ・・・と思ったら、あっという間に梅雨入りしてしまいました。
昨年に比べると関東甲信は20日、東海と近畿は12日早い梅雨入りだそうです。
おまけに、平年の梅雨明けは近畿が7月19日、関東甲信と東海が20日とのこと。
これから2か月近くもジメジメした天気が続くのかと思うと、少々気が滅入ってきます。
ここはひとつ発想の転換、ということで、梅雨のマメ知識で楽しむ――
というのはいかがでしょうか。
梅雨の季節によく見られる生き物に、カエルやカタツムリがいます。
傘を差して縮こまりながら歩く人間と違い、雨に濡れて生き生きとしている彼らの姿は、
ちょっと羨ましくもあります。
とはいうものの、“眼”のこととなると、彼らのほうが逆に人間を
羨ましがるかもしれません。
というのも、カエルの眼には「動くもの」しか見えないのだそうです。
だから、餌も生きているものしか食べないのだとか。
餌になる虫などが目の前を飛ぶと、そこではじめてカエルの感知する
ところとなるわけです。
どんなにたくさんの餌が目の前にあっても、動かない限りカエルには見えない
ということになります。
とはいえ、そのあたりのことは、自然界の仕組みとして、きっとうまく成り立っている
のでしょうが・・・。
一方、カタツムリのほうは、あのツノのような触覚の部分が一応“眼”になります。
触るとキュッと引っ込む、あれですね。
でも、“眼”に触ってたなんて、大変・・・ということは、どうやらないようです。
カタツムリのあの触覚には、人間の“眼”のような機能はなく、
せいぜい明暗を感じるくらいなのだそうです。
「見る」ことを重視する人間からすれば、不便そうだな〜と
思ってしまう彼らの眼の機能・・・
でも、生物全体からすれば、「見る」ことで物事をひとつひとつ判断する
人間のほうが圧倒的少数派なのかもしれません。
そんなことを考えていると、梅雨の季節もちょっと楽しく過ごせそうな気がします。
眼育総研事務局