『視力回復の真実!★知っておきたい近視のウソ・ホント』
早めに対策すれば、近視もこわくない!
遊びながら視力回復しよう!

暑い日が続いていますね。
前回、プールと眼の関係について取り上げましたが、
学校ではプール行事たけなわの季節となりました。
早速、こんなニュースが新聞に掲載されています。
「発熱や目の痛みなどを引き起こす咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱)について、幼児を中心に流行の兆しを見せていることが、国立感染症研究所感染症情報センターの調べで分かった。
過去10年間で最大の流行だった06年に次ぐ規模で患者が急増しており、同センターでは、手洗いなどの予防対策の徹底を呼びかけている。全国の小児科などからの報告によれば、今年の患者は5月中旬ごろから増え始め、先月24日現在で2万7693人。
昨年の同じ時期よりも1200人以上多い形で推移している。都道府県別では、大分県、長崎県、石川県などで比較的多いものの、
地域の偏りなく感染は全国に広がっている。
また年齢別では、5歳以下で全体の8割を占めている」
(7月2日 読売新聞記事より)
「咽頭結膜熱」が“プール熱”と呼ばれるのは、その名の通り、プールで感染することが圧倒的に多いためです。
高熱が出て、頭痛・のどの痛み・鼻水が出るなど、風邪に似た症状が現れます。
また、扁桃腺が腫れたり、結膜炎を併発することも多いのが特徴です。
記事には「幼児を中心に流行の兆し」とありますが、一般的に、4歳から10歳程度の子どもが発症することが多いと言われますから、小学生も要注意といえるでしょう。
発症すると10日前後で完治しますが、原因となる“アデノウイルス”は、体内に3週間前後とどまると言われています。
そのため、感染防止のために3週間程度はプールに入らないように医師から言われることが多いようです。
短い夏の3週間といえば、やっとプールに入れるようになったと思ったら、もうすぐ夏も終わり・・・ということにもなりそうですね。
そんなふうに夏の楽しみを半減しないようにするためにも、しっかり感染を予防することが大切です。
まずは、
など、プール後のケアを徹底することです。
そして、前回お伝えした
これらの点も、感染を防ぐためにも役立つ対策です。
さて、今回はガラリと話題が変わります。
近視への対応として最近注目され始めている、ある技術――
こう聞いてピンときた方も、いらっしゃるかもしれません。
そんな“新技術”に、迫ってみたいと思います。
近年非常に注目を集めている、近視にまつわる話題「オルソケラトロジー」を
ご存じでしょうか。
なんだか舌を噛みそうな名前ですが・・・
眼の情報を気にかけている方なら、聞いたことあるな〜、
という感じかもしれません。
すごく興味深々、詳しく知りたいと思ってたところです!
という方は、近視の悩みが切実な状況かもしれません。
では、その「オルソケラトロジー」とは?
ギリシャ語で
を指します。
つなげるとつまり、
“角膜矯正療法”ということになります。
これが、近視を矯正する新技術として話題になっているわけですが――
《特殊なコンタクトレンズを使った近視改善法》
ひとことで言うと、それが「オルソケラトロジー」です。
この場合のコンタクトレンズは、普通のコンタクトレンズとはまったく別物です。
もう少し詳しくご説明しますと・・・
「オルソケラトロジー」は、特殊なコンタクトレンズを夜寝ている間に装着
→角膜の形状を変化させ、日中起きている間の近視状態を一時的に矯正する、
という治療法です。
コンタクトレズを装着するのは寝ている間だけですから、日中は裸眼の状態で近視が改善されるというわけです。
そんなことって、できちゃうの??
というのが、初めて聞く人にとっては、正直な感想かもしれません。
そんな“ちょっと驚き”の新技術だからこそ、大変注目を浴びている、ともいえるでしょう。
「オルソケラトロジー」が注目を浴びている理由がもう1つあります。
最新の眼科技術の中で「オルソケラトロジー」は
《手術をせずに裸眼視力を向上させる唯一の方法》とされているのです。
ちょっと話が逸れますが・・・
「レーシック」と呼ばれる近視矯正手術があります。
こちらもまた、話題性の高い新技術です。
が、その方法は、手術で角膜を削ることで視力を向上させるというもの。
実際に受けるかどうかということになると、やはり抵抗感があるのは確かです。
それに比べ「オルソケラトロジー」のほうは、
そういった危険性を思わせる抵抗感が非常に少ない――というのが、
今注目されているもう1つの理由なのです。
特殊なコンタクトレンズで角膜を“クセづけ”するだけのものですから、やめれば元に戻ります。
この点はデメリットであると同時にメリットである、とも考えられているのですね。
また「オルソケラトロジー」が「レーシック」と大きく異なる点として、子どもでも使用可能である、という点が挙げられます。
施術したら元に戻せない「レーシック」の場合、未成年は基本的に手術を受けられません。
これは、まだ成長段階にあって視力が安定していないと考えられるためです。
その点「オルソケラトロジー」には年齢制限がなく、中には「子どものうちにこそ有効である」と勧める眼科医もいるようです。
しかし・・・そこで気になってくるのは、
果たして「オルソケラトロジー」には副作用や問題点がないのか、ということです。
『日本コンタクトレンズ学会』のホームページには、
次のような“警告”が掲載されています。
「米国では既に一部のオルソケラトロジーレンズが認可を受けていますが、米国の臨床試験においても数多くの中止例が報告され、長期装用による眼球への影響のデータも不十分です。
一方、日本では、オルソケラトロジーレンズに対して厚生労働省から医療用具(その後、医療用具は医療機器と名称変更)としての承認はされていません。
オルソケラトロジーを治療の一環として、医師個人の裁量下に行うことは可能ですが、レンズ自体の販売は違法となっています」
これは2003年発表の文書ですが、大筋で状況は現在も変わっていません。
つまり、日本では「オルソケラトロジー」は未承認なのです。
現在取り扱っている眼科では、医師がアメリカからレンズを個人輸入→医師個人の裁量のもと、“矯正治療”が行われているということになります。
「レンズ自体の販売が違法」というのは、
医師の介在しない販売方法――
メガネ・コンタクトレンズ店で売るなど――が、禁止されているということです。
それだけ、まだまだ不明な点が多く、取り扱いにも厳重注意が必要だと考えられているのですね。
現に、「『オルソケラトロジー』は非常に専門性が高くデリケートな治療法であり、
処方を受ける場合は、知識と経験の深い眼科医にかかるべき」と説明する眼科医もいます。
しかし中には、眼科以外の医師が処方しているケースもあるといいますから、
なんとも危険な話です。
ちなみに、「レーシック」は、2000年に厚生省(現在の厚労省)の承認を
受けています。
もちろん、それによって安全性が裏付けられたわけではありません。
失明したという例こそないものの、さまざまな眼のトラブルや、視力が元に戻ってしまった・・・といった失敗例が、「レーシック」に関しては報告されています。
ですが、その「レーシック」よりもさらに、まだまだよくわからないことが多いものとされているのが「オルソケラトロジー」・・・といえるわけです。
さて、最初のほうでも触れましたが、「オルソケラトロジー」について、
ちょうど詳しく知りたいと思っていた、という方がいらっしゃるかもしれません。
このメルマガを読んでくださる方のことですから、
詳しく知りたい=子どもの使用に関してどうなのか、本当のところを知りたいというのが実際なのではないか、と思います。
この点については、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
先にもご紹介した『日本コンタクトレンズ学会』の“警告”には、
次のような記述もあります。
「オルソケラトロジーレンズの就寝時装用による使用に関しては、米国でも2002年8月に比較的軽度の近視眼のみに許可が下りたばかりであり、未成年者への処方に対しては、海外でも慎重で、特に12歳未満の症例についてはほとんどデータがありません。
残念ながら、そのような状況にもかかわらず、日本では小学生に対して積極的に勧誘している施設があります」
この文書発表当時の2003年からさらに5年を経て、子どもの症例データも
少しずつ蓄積されてきているという現状はあるようです。
また、現在日本で「オルソケラトロジー」を取り扱っている眼科医の中にも、
‘豊富な症例を持っており、経過観察をしっかり行ったうえで慎重に処方している’と表明している医師もいます。
それでもやはり――普通のコンタクトレンズの場合でも、若年層の使用に関しては、
さまざまなトラブルが発生しているという一面があります
◆◇第37回眼 成長期の眼に“危険”なのは・・・◆◇
●“就寝時装用による使用に関しては、米国でも2002年8月に比較的軽度の
近視眼のみに許可が下りたばかり”という点、
そして、
●日本では未承認である
・・・といった「オルソケラトロジー」の現状を考えると、やはり、まだまだ不明な点や
未成熟な面が多々あることは否定できないと言ってよいでしょう。
そして、「オルソケラトロジー」が角膜を“クセづけ”するだけ
⇒⇒やめれば元に戻るというものであることは先にもお話したとおりですが――
その点がむしろ安心材料でありメリットでもある、
と考えられる一方で、
日中は裸眼で過ごせるとはいえ、視力そのものが根本的に改善されるわけではない、ということもまた、意識しておく必要がある事実だと言えるのではないでしょうか。
●「オルソケラトロジー」の問題点やリスクは?
・数多くの中止例が報告されたというアメリカの臨床例がある
・日本では未承認であり、不明な点が多く、取り扱いにも厳重注意が必要だと考えられている
●子どもの使用に関して・・・
→症例データの不足、「コンタクトレンズ使用」のトラブルも可能性あり
●「角膜にクセづけ」「やめたら戻る」
→“メリット”と言われるものの、【根本的解決】にはならない、ということ
◎「オルソケラトロジー」って、そういうことだったのね・・・
じゃあ、【根本的解決】になる視力改善の方法は無い・・・?
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ふと目にとまった、新聞の4コママンガ。今日は、こんなストーリーでした。
法事に出かけるため、喪服を着ているおじいちゃん。
「暑いのに黒い服でたいへんね」と家族に言われています。
↓
「ワ!アリ!!」「キャッ!ゴキブリ!!」
家の中に虫が出没。
↓
「ほかにクワガタ、カブトムシ・・・夏に元気なのはみんな黒だよ」
↓
暑そうなおじいちゃんを慰めようと思ってか、孫がそんな一言。
↓
「虫といっしょにしないで」と返すおじいちゃんでした――
言われてみれば、1年でいちばん暑いさなかに活動する虫たちは、
みんな黒っぽい色をしています。
ギラギラ照りつける夏の日射し。なぜ、光を吸収しやすい黒なのか??
早速調べてみると、いろいろ理由はあるようですが、
やはりいちばん大きな理由は「保護色」ということのようです。
たしかに、樹上で活動する虫が薄い色だったら、
すぐに見つかってしまいそうです。
鳥などの天敵しかり、夏休みの人間の子どもしかり・・・。
そんな見つけづらい虫たちですが、森に出かけて木々を眺めつつ、
探してみるのもいいものです。
ものの本によると、都会の周辺でも、場所と時間を選べば
カブトムシやクワガタがたくさん見つかるのだそうです。
ここ3〜4回ほどにわたって、
この欄で自然観察ネタをお送りしてきました。
次回は、ちょっと趣向を変えていかなければ・・・と考えておりますので、
こちらもお楽しみに。
眼育総研事務局